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久しぶりのTRIS(ツリス)

9月26日(土)、地元草津のスポーツ少年団のメンバーとツリス(ツインローラーインラインスキー)を使いトレーニングを行いました。
参加者全員がツリス初体験、最初はふらふらしてバランスが悪かたですが、後半には上手に乗れるようになりました。
ローラースキーを円を描くように動かすスキー操作はスキーを走らすためにとても重要な運動、その動きができれば実際に雪上でゲート滑った時にもタイムアップ間違い無し、ツリストレーニングで速いバランスの良いスキーを目指しましょう。

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快晴の丸沼プラスノーレッスン

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シルバーウイークの前半の2日間、丸沼スキー場にてプラスノーレッスンを行いました。
ターン後半(仕上げ)の練習を中心に今よりワンランク上の滑りを目指しトレーニングを行いました。
標高1400mのゲレンデは涼しく朝晩は寒いくらいでもうすぐ来る冬を感じさせる気候でした。
参加者は2日間で延べ11名それぞれの滑りのステップアップを目標に2日間トレーニングを行いました。
参加者の皆さん2日間お疲れ様でした。

次回のキャンプは10月、来るシーズンに向けイメージトレーニングをしましょう。

技術解説 「ターンの仕上げはジャンプ台と同じ!?」

今年の5月のブログに 「・・・後日解説します」 と書きながら遅くなりましたが、もうすぐ来るシーズンに向けてその内容を説明したいと思います。

ターンの仕上げはジャンプ台と同じ、タイミングと方向良くスキーを踏み蹴ること

皆さん ターンの後半(仕上げ)はどんな感覚で滑っていますか・・・?

私のレッスンを受けに来る方の中でこんな質問があります。
ターンを早くやめる」 とか 「ターン後半はエッジをゆるめる」 ・・・・などなど、どんな意味なのか時々聞かれます。
この質問内容について私は誤解しやすい言葉だと感じました。

私は 「ターンの仕上げは最後までしっかり踏むように」 と答えます。

なぜならばターンの後半が最も重要な足場作りだからです。
下の絵を見てください。ジャンプ台をスキーヤーが滑り飛ぶところです。
この踏切の部分がターンの仕上げの部分同じイメージになると私は考えます。

遠くにジャンプするためにはスキーをしっかり踏みつけて蹴る様な動きが必要になります。
ジャンプとターンの違いはスキー雪面角付けされていないか  角付けされているか
またターンは その後切り換えをしなければならないところです。
また踏み蹴るといっても膝などの関節の角度を変えない蹴りの動作になります(アイソメトリック的運動、等尺性筋収縮)。

最も重要なのは、ジャンプ台の踏切り(ターンの仕上げ)に向かってタイミング良く 方向良くスキーを押すことができるかどうか・・・。
ターン後半でしっかりスキーを踏めればバランスの良い強い滑りが表現できるし、切換え以降 スキーと身体の移動のスピードが速い走るスキーができます。

ジャンプもターン後半も足首を曲げ過ぎてブーツのタングを上からつぶすような踏み方ではスキーに良い力は働きません。 またターン仕上げで膝を曲げて腰を下げてしまうとポジションが崩れ、スキーにたまった圧も逃がすことになります。
足首を曲げすぎず、膝の関節をゆるめず足裏全体で地面を踏むイメージです(ジャンプを飛ぶ前に膝を曲げて力を逃がしてしまうと遠くへ飛べないことはイメージできますね)。 
ジャンプを飛ぶ前(切り換える前)に力を貯める運動、それが 「足場を止めるな」 とか 「踵を使え」 と言う ポジションの表現になると思います。
ジャンプーa1 ///////////////////////////////////////////////////////////////////


下の絵は雪のバンク(孤になっているスキーの壁)をスキーヤーが移動する絵です。
早い谷回りのとらえをする為には次の弧へスムーズに移動する速い切り換えが必要不可欠です。
また谷回りの早いとらえは移動の力(スピード)が原動力になります。

その為にも山回りで最後までしっかりスキーを踏みグリーンのジャンプ台タイミング良く両足を同調させて踏み蹴る動作が重要になります。

ターン中は常にグリーンの壁に押し付けられようとする力遠心力)が働きます。
ですからターン中は常に壁に押しつぶされないように内側から外へ向かって壁を押しつける様な身体運動(伸展筋を使う運動)が必要になります。

点線の部分は切り換え(ニュートラル)ですが、スキーが走っていて移動のスピードが速いから点線の移動距離が長いですが、意識的にニュートラルを長くとか、切り換えをゆっくりというイメージは持ってはいけません
連続ajpg /////////////////////////////////////////////////////////////////////


また走りのある早い安定した切換えを可能にするためには上体の安定が必要になります。
その為には山回りから谷回りまで上体は斜面に対して向きや前傾角を変えないこと
すなわち山回りは外向外傾、谷回りは内向内傾になります。

この上体の向きをキープすることでスキーが進行方向に走っても体に対しては横方向にスキーが出るので いくらスキーが走っても内傾角が出るかっこいい滑りになります。

悪い例として、切換えで体が進行方向に向くとスキーが走った場合 身体は後傾になるのでバランスを崩す「スキーの発射!」になります。 そんな感じで失敗した経験はありませんか?
(もし上体が進行方向に向いて切り換えるなら ターン前半から適度な外向傾を作って滑ることがバランスの良いフォームになります。)


切り換えは重心も移動しますが、重心よりもスキーの移動距離の方が多いことがわかります。重心を無理に多く移動させると上体が突っ込み過ぎてバランスを崩す原因になります。(切り換えは足からです)

下の絵を見ると横移動のスペースが多く見えます。
それはしっかり山回りを仕上げているため 切り換えの移動距離が多く取れ走りのある滑りができるので結果ターンを早く仕上げている様に見えます。
切換えa
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下の2枚の絵はコマ送りにした連続ターンです。
見る角度は違いますが、こんなイメージになります。

ターン仕上げのアンギュレーション(外向外傾)を見てください、ターン後半に体を谷側に起こしてくるのでターンを早くやめて見えますが、スキーの角付けは緩んでおらず、体が弓のようにたわんでいます。 このタメが切り換えのクロスオーバーになります。
切り換えの意識としては舵取り(山回り)と舵取り(谷回り)をスムーズに素早くつなぐイメージで、切り換えのニュートラルは意識の中にありません。 山回りの仕上げでためたエネルギーを効率良く使い重心とスキーがスムーズに入れ換わります
スキーヤーa連続ターン3
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最初の質問に戻ります

質問① 「ターンを早くやめる」 
答え① 早くやめてもターンをしっかり仕上げること

質問② 「ターン後半はエッジをゆるめる」
答え② エッジをゆるめず 上体を谷側におこし切り換えの準備をする

いずれにしても大回り 小回り、キレ ズレ、中速 高速、中斜面 急斜面、整地 不整地、アイスバーン 湿雪 を問わず全ての条件で有利な滑りだと思います。


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次回は 「ズレ、 上手いずらし方、 急斜面のスピードのコントロール」 をテーマに解説したいと思います。

この内容に関して、質問や意見、同意または反論、なんでも結構ですのでメールを頂けると幸いです。
一方的な押し付けではなく 技術に関していろいろとコミニュケーションがとれれば良いと思います

そのことで 「どう滑ればいいかわからない」 など 技術的に悩んでいるスキーヤーのなにかのヒントになれれば良いと思っています。

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